夢の旅行屋について
こんにちわ、夢の旅行屋 代表の米津歩です。
今日は私がこの事業を興した経緯について少しお話したいなと思います。
私は作業療法士というリハビリの専門家として主に高齢者の方を対象としたデイサービスやデイケア、入所施設で働いてきました。高齢者のリハビリ、というと元気でいてもらうために体操などで体を動かしたり日常生活の練習をする、というイメージが多いかと思います。ご本人様やご家族様も「リハビリで体操頑張って、元気でいたい(いてほしい)」というのがよく聞かれました。
そして普段の何気ないおしゃべりの中に、「元気でいたい」の先の具体的なことが隠されていました。
「若いころは○○に住んでてねぇ。近くのお饅頭が美味しくって。もう一回行きたいのよねぇ」
「県外に住んでいる姉が具合悪いらしくて、行って顔見たいけど行く手立てがないんだよ…」
「温泉行くのが好きだったけど、もう行ける気しないなぁ。つれってってくれんかの」
今の医療介護保険ではこれらの希望のフォローができずに、ずっと自分の中で葛藤がありました。
話は変わりますが数年前に旅行に行くとき。幼児2人の子連れでした。どの経路が動線が短いか。乗り継ぎ時間は適当か。座席指定、どこに乗ればエレベーターの場所が近いか。幼児食の手配。主人がビールを飲む場所のチェック。事前に子供にリュックを背負わせお出かけの練習。おもちゃは真新しいものを用意。
たいして旅行に興味がない主人に、「大丈夫、こうすれば負担少なく行けるよ、ここでビールもあるし」と毎日プレゼンするのですが(笑)そこで主人が発した一言は
「そんなに好きならそれ仕事にしたらいいよ」
主人からしたら寝ても覚めても旅行旅行うるさい私への最大限の嫌味だったのかもしれませんが「そうか、その手があったか」と目からうろこでした。でもよく考えたら、これってすごくリハビリを提供するときの自分の考え方と似てるんですよ。目的を達成するために、対象者を評価して、環境調整して、練習して、っていう流れ。
医療介護保険分野で叶えられないものは、新しくサービスを作ってしまえばいいんだ。人生100年時代、人生を豊かにするために、保険外サービスの選択肢もあっていいじゃない。
そんな想いで始めた夢の旅行屋。
コロナ禍という大変な時期でもありますが、だからこそ御用聞きサービスも展開させていただけるようになりました。そして今日まで様々な方たちに支えられて、つながることができて無事にHP開設となりました。
皆様、本当にどうもありがとうございます。
今後とも、どうぞ夢の旅行屋をよろしくお願いいたします。